------開店の決意2007年12月22日の業務日報より-----


私の名前はランバラル。

宇宙世紀007年12月22日(大安吉日)
本日念願の祖国復興への第一歩である、
お好み焼き慈恩弘国の開店にこぎつけた。

35年の住宅ローンをくんで手に入れた、
わずか19坪の狭小の地であるが、
地球上にふたたび我が国の領土をもてたことは、
感慨至極である。

敗戦後、
我が国の資産、ならびに権利の全ては、
日本国のおもちゃ屋さんに管理されている。

その力は強大であり、
かつ監視はきびしい。

しかし、かつての1年戦争の歴史的事実と、
その遺産のすべてを公正に評価し保存運用している、
そのおもちゃ屋さんには、
尊敬と感謝の想いこそあれ、
ご迷惑をかけるつもりはツメの先ほどもございますまい。

あえて言おう。
我がお好み焼き慈恩弘国は、
京都東寺、弘法大師ゆかりの地において、
「慈愛と恩恵に満ち満ちた弘法さまの国」であり、

機動戦士○ンダム、コピーライト○ンダイとは、
一切関係ございませんと。


その、奥ゆかしい、
わずか20席程度のささやかな商いの規模と、

いい歳をした大人が、という理由で、
日頃堂々と1年戦争を語れない者どうしが、
私の自宅兼店舗に身を寄せ合い、心の交流をはかる事を目的とした、
心温まるつつましやかな営業姿勢と、

苦しくもはかない、
店舗の名称への精一杯の配慮を思んばかれば、



これはそっとしておかねばなりますまい。



1年戦争敗戦後、
地球上に離散した同胞たちよ。
我が慈恩弘国の命運は、連邦のおもちゃ屋さんが、
ほっといてくれているうちだけかもしれないが、

自由と権利を求め立ち上がった、
我等スペースノイドの正義の魂は、
永遠である。

わたしは誓う。
敵のモビルスーツの手の内で、
粉骨砕身した、あの覚悟をもって、
本業の片手間に、
1日でも永く営業し、

いつの日か祖国復興の悲願を達成するため、
尽力することを。

集えよ同志。
我が旗のもとへ。

---------------------------------------------
←戻る